みょうこうさん
日本百名山。新・花の百名山。北信五岳の一つであり、その中では最高峰2454m。妙高戸隠連山国立公園に属し、火打山、焼山と共に頸城三山を形成している。妙高山は、フォッサマグナ(糸魚川ー静岡構造線)の東に位置する二重式火山で、中央火口丘である妙高山と前山、赤倉山、三田原山、大倉山、神奈山の外輪山からなり、高田平野に向かい雄大な裾野を広げている。
越後富士ともよばれ、深田久弥は「越後のみならず日本の名山だと思っている」と書き山容の気品を称えている。妙高山は、見る場所によって様々な姿を見せてくれるが、火打山側から見る妙高山は荒々しく男性的な雰囲気。
妙高山の名称は、越の中山、「なかやま」に「名香山」の字をあて、音読みし、妙高山となった説。また、古代インドの世界観の中で中心にそびえる聖なる山「スメール山=須弥山」を漢訳して「妙高山」となった説がある。
例年7月1日を山開きとし、午前零時にご神酒を持って、燕温泉登山口から山頂を目指し、ご来光を拝する。古来妙高山は、裸形上人によって開かれた仏の山とされ、木曽義仲や上杉謙信も登った信仰の山で、江戸時代までは、女人禁制の修験の霊場であった。
登山道沿いにはオヤマリンドウ、トウヤクリンドウ、ミョウコウトリカブトなどが咲く。山頂には、妙高岩をはじめ溶岩由来の巨岩が並び、日本海や北アルプスなどの大パノラマが広がる絶景がみられる。